舞台設定・解説

※必読事項ではなく飽くまで捕捉・解説となりますので、本編を読み進める上で予め読んでおく必要はありません。

◇世界構造

全ての物質、生命は硬質自由乖離可能型組成発光性記憶媒体分子―[洸晰]より作り出される。

洸晰自体は情報を核とした不可視物質。(但し極端に濃度が高ければ金色に見える)
これに物質の情報が付随する事で通常の分子となり、洸晰は謂わば物質の最小単位である。

また、洸晰とは星を巡る生命循環システムでもある。

先ず地核より生み出された洸晰は星の内部を通り、十ある噴出孔(クエーサー)より地表に出る。
そして成層圏内にある洸翼帯に一旦収束、そして拡散し星に還る。

また、洸晰は人為的に精錬することにより[フィラムグレイン(以下FG)]というエネルギー資源になる。
(これは石油、天然ガス、または電気のようなもの)

そのクエーサー上に作られたのが現在の「都市」である。

都市と言っても各々の規模自体は国家単位。
そして都市から派生して周囲に小さな町があり「派生都市」と称される。
都市の主な役割としてはエネルギー資源の生産、派生都市への分配を最重要としており、また派生都市の管理統轄も担う。

何処の主要都市からエネルギー供給を受けているかによって所属が変わってくる。

※因みに本編中に登場する「ジルバス」「アルザラ」も派生都市である。

かつて都市は聖都を除き十有ったが、その内の第参、第四、第七、第八、第九都市は既に過去の戦争等により壊滅して存在しない。
そして各々警察組織として軍を保有する。

因みに最大クエーサー上にある「聖都」が世界の中枢都市としての役割を担い、他都市を管理しているが実際は各々で自治している形。

また、この世界は一般的に知られてはいないものの大きく二つ“現世(可視領域)”と“黄泉(絶対干渉不可領域)”に分かれている。

この二つの空間の存在定義を保つ役割を担っているのが“境界(干渉不可領域)”である。
また、境界も含め三域と言う形で分けられる。

境界はまだ神と近い力を持っていた初代皇帝が創ったもので現世から干渉する術が無い為、存在の提唱は有れど長く確認されてはいなかった。
だが、魔物が現出する際に発生する空間の歪みの隙間から境界の存在が観測されたことにより研究が進み、二十年程前よりその崩壊の恐れが危惧されている。

今現在その原因は、不完全な境界の楔として据えられた初代皇帝の躯(-sacrifice doll-No.0)が黄泉からの”闇なる意志”の干渉を受け、その耐久性が限界を迎えている為だと考えられている。

そのNo.0の代用として、聖都は類似の性能を持たせた”光使い”を用いて楔を交換し境界を復旧する計画を進めている。

◇統制

政治は皇帝制となっているものの、現在は軍の影響力が強い所がある。
政治案は聖都内の執政府にて執政官により会議され最終的に代表者である皇帝が決議を下す。
また、聖都内だけではなく他都市の意見が必要な場合は各都市代表者に招集を掛けて会議を開いたり通信会議を開く権限がある。

因みに皇帝は世襲制。
これは、皇帝が神の直系の子孫とされているが故にその希少な血筋を守る為でもある。

皇帝の存在自体余り表に出る事は無く、身辺や皇族等の情報は秘匿とされている。皇居が存在するとされる聖都第四階層へは皇帝の認可無しに立ち入る事は許されず、例え側付きであっても立ち入れる機会は先ず無い。

◇教団

正式名称は”第壱都市統括府附属ヴァスティロード教団”。その本拠地を第壱都市に置き、現在この世界に於いて恐らく中枢都市聖都次ぐ権力を持つ組織である。

対外的な役割は信仰の統一、人権保護や道徳心の普及を掲げるが、実際には衛兵神官による軍隊が組織されている。
その職務内容は基本的に魔物の駆逐や聖地である第壱都市の治安維持が主になっている。

教団のトップに立つ導師は、元の名を捨て「ノクサス」の名を名乗る事になる。
これは、教団を創立した初代導師ノクサスに由来する。
また、教団は第壱都市執政府の附属組織と言う形ではあるもののほぼ一体化されており、教団の長である導師が都市代表も兼任している。

七年前、現在の導師に代替わりしたのを機に大掛かりな組織の再編成を行った為、慢性的な人員不足が問題となっており外部から有用な人材を引き抜いてくる事も少なくない。
教団衛士のおよそ十五%は客員衛士である。